アライグマとタヌキの違い…どっちもどっち?間違い探しポイント7つ
かわいらしい見た目をしている、タヌキやアライグマ、みなさんはどっちがどっちか、見極めることができますか?いわれてみれば、とても似ている2匹、性格や生態も同じなのでしょうか?
タヌキとアライグマは、よーく見ると見た目にも違いがあります。みなさんが道端や家の周りで見かけたときに、見極めることができるよう、2匹の違いを徹底的に解説します!
意外に凶暴なタヌキとアライグマ、見かけたら決して近づかないようにしましょう。
目次
▼ 写真で見ても正直ほぼ同じ…タヌキとアライグマ
タヌキとアライグマの生態には、どのような違いがあるか知っていますか?見た目だけを見ると、あまり違いが分からないですよね。そんな人のために、タヌキとアライグマの性格や、生態についてお教えします。
日本出身、タヌキのルーツと生態
タヌキは日本の森林で生活をしている生き物で、縄張りをもちません。群れではなく、単体で行動をしますので、行動区域が他のタヌキと重なっています。
臆病な性格をしていますので、大きな音などで驚いてしまいますと、気絶をすることがあります。タヌキ寝入りなんて言葉も存在しますが、実際は死んだフリをしているのではなく、ただ単に気絶をしてしまっているのです 。タヌキは夜行性ですので、夜になると活発に動き回ります。雑食ですので、ネズミや昆虫、魚まで食べます。
そのため、ゴミ捨て場に置いておいた生ごみをあさってしまうことがあります。しかし、なぜ森林に住むタヌキが家の近くまで来てしまうのでしょうか。それは、人間の都市開発により、だんだんと住む場所がなくなってきたからです。
住む場所が狭くなれば、食べ物も減っていきます。そのため、タヌキは夜人間の住む場所へ向かい、食べ物をあさってしまい、害獣として駆除されてしまうことがあるのです。
北米出身、アライグマのルーツと生態
アライグマは北米出身で、主に森林や湿地帯などの水辺に生息しています。アライグマは視力が弱く、前足を使って水辺にいる獲物を獲ります。その様子が、手を洗っているように見えたため、アライグマと名前をつけたそうです。
アライグマもタヌキと同じように雑食で、何でも食べてしまいます。中でも、脂っこいものを好み、マヨネーズなども食べてしまいます。木に登ることが得意で、電線の上を歩くこともできます。
アライグマは見た目のかわいらしさから、一時期ペットブームになりました。しかし、大人になると気性が荒くなるため、飼うのが困難になった飼い主が、捨ててしまうことが多くあったのです。
その影響で、野生化した アライグマが、作物などを荒らし、害獣として駆除されるようになりました。
▼ 一番の見分けポイントは尻尾と眉間の筋 !?
タヌキとアライグマが、横に並んでくれたら違いが分かるかもしれませんが、単体で見かけてしまうと、どっちか分からなくなってしまいますよね。
どちらかを見たときに、判断できるよう、体の違いについてお伝えいたします。
しましま尻尾なのはタヌキでなくアライグマ!
タヌキの尻尾と聞くと、しましまのイメージはありませんか?実は、タヌキの尻尾はアライグマより短く、模様自体ないのです。よって、しましまの尻尾で、ふさふさしている方がアライグマと思ってください。
もし道端で見かけた場合、どちらか分からなくなったら、尻尾を見ましょう。判断するのに一番適した場所でもあります。
アライグマは眉間には黒い縦筋がある
アライグマというと、かわいらしいイメージがありますが、表情をよく見ると眉間にシワのような黒い筋があり、少しりりしい表情をしています。少し近づかないと分からないような違いですので、分かりづらいかもしれません。
アライグマのヒゲは長くて白い
アライグマの口元を見ると、白くて長いひげがあります。ヒゲってタヌキにもなかったっけ?と思うかもしれませんが、タヌキにはヒゲがありません。
足指の形にも特徴アリ
タヌキの足は、犬とよく似ています。足跡を見るとよく分かりますが、手の部分と指の部分が離れています。アライグマは、前足をよく使うため、指がとても長いです。足跡は、手の部分と指の部分が繋がっています。
後ろ足で立てるのはアライグマ
アライグマは器用に木を登り、塀の上すら歩いてしまう生き物ですので、前足が発達しています。よって、後ろ足で立って、前足で食べ物を掴んだりします。後ろ足で立っている様子は、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
タヌキは脚全体が黒い
タヌキは脚の部分が全体的に黒く、反対にアライグマは白いです。脚の長さもタヌキは、アライグマに比べると長い印象があります。
タヌキはやや丸くポンポコリンなフォルム
タヌキによって、食べる量も違いますので、全部のタヌキが丸いわけではありませんが、アライグマに比べると、体全体が丸っこい印象があります。顔も、アライグマの方がシュッとしています。
▼ アライグマとタヌキ、じつはどっちも凶暴
タヌキとアライグマは、害獣として駆除されることがあります。かわいらしい見た目をしているのに、害をもたらすなんて、あまり想像がつきませんよね。しかし、その正体は凶暴で、危険な生き物だったのです。
害獣としてのアライグマとタヌキ
アライグマとタヌキは、どちらも農作物を荒らすため、人にとってはとても厄介な動物です。しかし、この2匹は、性格面で全く異なります。タヌキは性格上、臆病ですので、どちらかというと、アライグマの方が気性の荒さが目立ちます。
タヌキは家畜を襲ったり、人に襲い掛かったりすることはあまりないですが、アライグマは直接襲ってくることがあります。また、アライグマは屋根裏に棲みつき、フンやダニだらけにして、人への健康被害をもたらします。
遭遇しても近づかない方がいい理由
アライグマを見かけたときは、こちらから攻撃を仕掛けるなどの刺激を与えないようにしましょう。捕獲しようとしたり、刺激を与えたりすると、気性が荒くなります。人を襲ってくることもありますので、かわいいからと近づかないようにしましょう。また、アライグマは特有の寄生虫を媒介する恐れがあるので注意です。
また、タヌキが疥癬症という病気にかかると、毛が抜けてしまいます。皮膚感染をしてしまう可能性もありますので、近づかないようにしましょう。
▼ アライグマともタヌキとも違う?よく似た動物
タヌキとアライグマの違いについてお教えしましたが、実は、他にも姿が似ている生き物が存在するのです。
よく間違えられやすいのが、イタチやハクビシンです。イタチは身体が細く、想像できる方もいるのではないでしょうか。家に住みつくことがあり、狭いところも軽々と通ってしまいます。警戒をすると、嫌なにおいを放つのが特徴です。
ハクビシンも体自体は細く、頭部から鼻筋まで白い毛があります。一度住みつくと、他のところに移動することはなく、ずっと住み続けてしまいます。
▼ タヌキやアライグマの被害で困ったことになったら……
タヌキやアライグマから被害を受けたら、どうしたらいいのでしょうか。直接被害を受けて、どうしようもないときは、地域の自治体や、専門の業者に依頼をしましょう。
まずは地域の自治体などに相談を
もし道端や、家の近くでタヌキやアライグマを見かけることがありましたら、決して捕獲をしようとせず、自治体などに相談してみてください。野生鳥獣保護窓口などの無料で相談を受け付けてくれるところもあります。
すぐに駆除したい場合は、鳥獣保護法に注意!
タヌキやアライグマが家の畑を荒らしたからといって、勝手に駆除をしてはいけません。なぜなら、鳥獣保護法により、野生の鳥や動物を勝手に駆除してはいけない決まりになっているからです。
もし、被害を抑えるために駆除をしたいと考えているようでしたら、資格をもった専門業者に依頼しましょう。どの業者を選んだらいいのか分からない場合は、相見積りをしましょう。他の業者と料金やサービスを比較することができます。
▼ まとめ
タヌキとアライグマの違いは、性格や生態にも表れます。見た目が似ているからといって、性格も似ているわけではありません。
ぱっと見同じような見た目をしている2匹ですが、よーく見ると、見た目に違いがあるのが分かります。とくに、アライグマは尻尾にしま模様があり、タヌキにはその模様がありません。迷ったら、尻尾を見るようにしましょう。
もし畑が荒らされたなどの被害があったら、地域の自治体や、専門の業者に依頼をしましょう。
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