モグラはいつも土の中?モゾモゾモグラの退治と飼育について
モグラは見た目がかわいいのでとても癒されるという人も多いはず。しかし、モグラは実は害獣として畑や芝生を荒らすこともあるのです。
作物が育たなくなってしまったり、畑の見た目が悪くなってしまったり‥‥‥。モグラの被害はとても深刻で、頭を抱えている人は意外に多いのではないでしょうか。
今回は、案外知られていないモグラの生態をはじめ、実際にモグラがもたらす被害や駆除方法を詳しくご紹介します。かわいいモグラにも危険があるということと、正しい駆除方法を知って、必要であれば適切にモグラを駆除しましょう。
目次
▼モグラのこと知ってる?モグラの生態を見てみよう
モグラの被害を防ぐためにも、まずはモグラの生態について詳しくなりましょう。
モグラは普段は土の中に潜って生活していることで知られていますが、そもそもなぜモグラは土の中にいるのでしょうか?モグラが土の中にいるわけは、モグラの生態と深い関係があるのです。
モグラは非常に神経質で環境の変化に弱い動物です。土の中は温度や湿度が安定しているため、モグラにとって過ごしやすい環境といえます。
また、モグラは「常に何かが体に触れていないとパニックになる」という特徴があるので、土の中はモグラにとってとても居心地がいいのです。
そんなモグラはときには害獣としても扱われてしまいます。土の中で暮らしているモグラが畑や芝生に害をもたらしてしまうのです。
▼庭にモグラがピョコン!このまま放置していいの?
モグラがいるとどんな悪影響があるのでしょうか?土の中に常にもぐっているのならば害はなさそうですが、実はモグラが掘った穴は芝生や畑に悪影響を及ぼしてしまうのです。具体的には以下のような被害があります。
【作物への被害】
モグラが作物の下にトンネルを掘ることで、作物の根っこを傷つけて、大事な作物を枯らしてしまうという危険があります。
さらに、モグラのトンネルを通るのはモグラだけとは限りません。ネズミが通ることがあるのです。そうなると、トンネルの中を通ったネズミが作物をかじってしまうおそれだってあるのです。
【見た目が悪くなる】
公園やゴルフ場でよく見かける芝生ですが、モグラが掘ったトンネルや、トンネルを掘るときに地上に出された土によって、デコボコした見た目となってしまいます。せっかく芝生を整えても、モグラによって台無しになってしまうこともあるのです。
【ミミズが食べられてしまう】
ミミズには田畑をやわらかく耕してくれるという役割があり、農業には必要不可欠なものですが、ミミズを主食とするモグラにミミズを食べられてしまうおそれがあります。
土の中にモグラがいる場合、モグラはとても大食いのため、土の中のミミズが大量に食べられてしまうでしょう。他にも、水田のあぜを突き破って水漏れをおこしてしまう危険もあり、モグラの被害はとても深刻なものだと言えますね。
▼いざモグラ退治へ!モグラ駆除について解説
畑や芝生がモグラで荒らされている場合、一刻も早く駆除したいですよね。まずはモグラを駆除する準備として、「本道」を見つけましょう。
モグラが掘るトンネルには、メインで使っている「本道」とたまにしか使わない「支道」がありますが、モグラを駆除するときには本道を見つけることがとても大事です。
本道が壊された場合、モグラはすぐに修復しに来るので、トンネルを踏みつけてみてすぐに直されたら本道といってよいでしょう。本道が見つかったら、次はモグラ対策グッズをしかけるようにしましょう。モグラ対策グッズを以下で紹介します。
【嗅覚を利用した忌避剤】
モグラはにおいにとても敏感です。じつはこの特性を利用して追い払う忌避剤を使用する手段があるんです。忌避剤はホームセンターで購入することができるので、試してみるといいかもしれません。
忌避剤はとても臭いが強く遠くまでニオイが届くので、トンネルの場所が分からない場合や、本道が見つかっていない場合でも効果を発揮することが多いです。しかし、人間にとってもとてもきつい臭いなので、ニオイに敏感な方はとくに注意して試しましょう。
【聴覚を利用した忌避剤】
モグラの本道を見つけている場合は、「音波」で追い払う方法がいいかもしれません。嗅覚と同様、モグラは聴覚にも敏感なので、聴覚を利用して追い払う忌避剤も効果的です。本道が見つかった場合には、この忌避剤を本道に置くようにしましょう。
【捕獲器】
モグラを追い払うのではなく、捕獲器を用いてモグラを捕まえてしまう方法もあります。しかしモグラは絶滅危惧種に指定されている動物であり、「鳥獣保護法」という法律で保護されています。
そのため、勝手に捕獲すると罰則を受けてしまいます。モグラを捕獲できる条件としては、「農業又は林業の事業活動に伴い捕獲又は採取等をすることがやむを得ない」場合のみと決められています。
これに該当する場合でも、実際に捕獲するには許可が必要ですので、各都道府県にある行政の野生鳥獣保護窓口を通じて許可を取るようにしましょう。
捕獲器の使用方法は、本道にモグラ捕獲機を仕かけたあと、12時間ほど待って捕獲機を回収するといったものです。モグラの活動は8時間周期となっているので、だいたい12時間待つことでモグラを捕獲することができるかもしれません。
しかし、モグラの退治は自分でやるには難しい場合もあるでしょう。また、行政に許可を取るのはハードルが高いし、自分で駆除方法を試してみたけれどモグラの被害がなくならない……などの悩みがある人もいるかもしれません。
そんなときは、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼する場合、捕獲する際は業者が行政に許可を取ってくれますし、素人がやるよりプロに任せた方が安心ですよね。
モグラ駆除を業者に依頼する場合は、必ず相見積りをとることを忘れないでください。相見積りをとれば、極端に高額な請求をする業者は避けることができますし、相場感も養えます。
また、モグラの退治方法として、風車や彼岸花を利用する方法が知られていますが、風車や彼岸花はほとんど効果がありません。適切な駆除方法を知ってできるだけ早くモグラを駆除するようにしたいですね。
▼モグラって見た目は癒し系?飼育はしていいの?
これまではモグラを害獣として説明してきましたが、モグラの見た目はとても愛くるしいもので、癒される人も多いはず。
そんな見た目がかわいいモグラを飼育してみたいという方もいるでしょう。しかし、モグラってペットショップでは見たことがないし、そもそも飼育できるのかわからない人も多いかと思います。
結論からいうと、モグラは繊細な動物なので飼育するのがとても難しく、あきらめた方が無難かもしれません。
まずモグラはとても大食いで12時間何も食べないと餓死してしまうと言われます。また、温度変化にも敏感なので、温度管理を徹底しないとすぐに死んでしまうでしょう。
そもそも、モグラは先ほども説明した通り鳥獣保護法で保護されていますので、勝手に捕まえて飼育することは鳥獣保護法違反になってしまいます。
研究目的で許可が下りる場合がありますが、ペットとして飼育したいということであれば、許可をとるのはほぼ不可能です。モグラで癒されたい場合は、動物園に行ったほうが早いでしょう。
▼まとめ
モグラの駆除方法として、嗅覚や聴覚を利用して追い払う忌避剤やモグラを捕獲する捕獲器などをご紹介してきました。
モグラはとてもかわいい動物ですが、害獣としての一面も持っています。畑や芝生のモグラの被害は深刻ですので、モグラを駆除することは必要不可欠なのです。
ただし、これらのグッズは適切に設置できれば効果を見込めますが、本道の場所が分からない場合は効果が薄いですし、忌避以外は市区町村から許可を得なければいけないため、手続等が面倒です。自分では難しいモグラの駆除は、業者への依頼をしましょう。
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