クマネズミの駆除はハードル高め!?ネズミ対策の心得クマネズミ編
いつの時代も、ネズミは人間の家に住みついて、大きな被害を出しています。天井を走りまわったり、あちこちでフンをしたり、自宅の柱や電線を噛んで断線させてしまうことも少なくありません。
正体がネズミだとわかっていても、種類がわからなければどう対策を練っていいのか悩んでしまいますよね。自宅に侵入する家ネズミの中に、「クマネズミ」というネズミがいます。ネズミ被害の多くが、このクマネズミです。
そこで今回は、クマネズミの駆除の仕方について紹介します。
▼クマネズミの特性
【快適な住処は天井】
クマネズミは、ドブネズミやハツカネズミと同じく、住宅の中に侵入して巣を作る家ネズミの一種です。クマネズミは天井に住居を作ることが多いので、天井から物音が聞こえてきたらクマネズミが住んでいるかもしれません。
クマネズミの侵入経路はハツカネズミやドブネズミにくらべるととても多く、電線や雨どいを通じて自宅まできます。壁や屋根の隙間から入ってくるため、知らないうちに侵入していることが多くあります。
いろんな場所から侵入してくるクマネズミは、駆除がかなり大変です。
【好物は“人間の残飯”】
クマネズミは雑食性のネズミで、穀物や果物などなんでも食べてしまいます。特に人間の残飯を好んでいて食べます。しかし、肉食系のドブネズミと違って、クマネズミは肉や魚といったたんぱく質はあまり食べません。
クマネズミの雑食性で1番困るのは、家の備品や壁や床がかじられてしまうことです。基本的には人間の残飯が主食といわれていますが、お腹が空いている場合はプラスチックやコンクリートも食べてしまいます。
【フォルムの特徴はずばり耳!】
ネズミが自宅にいると知って、ネズミの種類を知ろうとする人は多いと思います。しかし、名前だけ知っていても特徴を知らなければ、どのネズミが侵入しているかはわからないですね。
ハツカネズミは、ドブネズミやクマネズミにくらべて体が小さいため、すぐに見分けがつきます。クマネズミの大きさは15~20cmぐらいなのですが、ドブネズミと大きさが似ているため、素人では判断がしづらいと思います。
そこで、クマネズミとドブネズミの判断ができない場合は、耳に注目しましょう。クマネズミの特徴はなんといっても大きな耳。ドブネズミと大きさが体の似ていても、耳の大きさは違うので、耳を見て判断しましょう。
▼対クマネズミ攻略法
【罠を仕掛けるなら天井に】
クマネズミを駆除するにあたり罠を仕掛けようと考える人は多いはず。しかし、やみくもに罠をおいていても、クマネズミの通り道や巣の近くに罠を仕掛けなければクマネズミをつかまえることはできません。
罠には、かごのタイプの罠や粘着シートタイプの罠とあります。クマネズミの住処は天井にあることが多いので、罠をしかける場合は天井に仕掛けることをおすすめします。しかし、ネズミは警戒心の強い動物です。
罠を仕掛けてもすぐにはつかまらないので、時間をかけて駆除しましょう。また、1度仲間がつかまってしまうと近寄らなくなってしまうので、再度罠をしかける場合は、期間を開けて仕掛けるのがおすすめです。
【毒餌を作るなら好物に】
罠以外にも、毒餌での駆除もおすすめです。毒餌を作る際は、クマネズミの好物で作ると食べる可能性が高くなります。野菜などの被害がある場合は、被害の大きいものをつかって毒餌を作るといいでしょう。
毒餌で多くのクマネズミを駆除したい人は、遅延性の毒の利用をおすすめします。即効性の毒で作った毒餌の場合、仲間が死んだのを見て警戒して食べなくなる可能性があるからです。
遅延性の毒であれば、仲間が食べていても効果が遅いため、警戒されず多くのクマネズミが食べます。
▼対策をしたら予防策も!
【天井への侵入経路を断つ】
クマネズミの侵入経路は多く、壁や屋根の隙間以外にもエアコンの室外機から侵入してくることもあるのです。クマネズミの被害を少しでも抑えるために、侵入経路は先に防いでしまいましょう。
クマネズミは壁の割れ目や換気扇などの隙間から侵入してくる場合と、電線や壁を上って屋根の隙間や窓から侵入してくる場合があります。窓は閉めればいいだけの話ですが、屋根やエアコンの室外機からの侵入を防ぐことは難しいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、かんたんにできる予防策があるのです。たとえば、壁の割れ目の場合はパテでふさぐ方法です。換気扇やエアコンの室外機は網目の細かい金網などをつかうといいでしょう。
また、少しでも近づかないようにしたい場合は、「忌避剤」という薬剤の散布もおすすめです。予防策をおこなう場合は、侵入経路にあった素材とつかってふさぐことがおすすめです。
【餌になるものを出しておかない】
クマネズミが侵入してくる理由は、繁殖を目的とした場合と、食料を探している場合とあります。たとえば、お菓子の食べカスやペットのドライフードも、クマネズミにとってはおいしいご飯です。
餌のない場所だと思わせるには、こまめな自宅の掃除をしましょう。冷蔵庫にしまわない野菜などは、クマネズミの餌になってしまわないよう、ネットで吊るしておくのがおすすめです。
ペットを飼っているご家庭の場合は、ペットの食べカスの処理、食べ終わった後にうつわの洗浄をしておくことが対策につながります。
▼放置していたらこんな被害も!
【騒音被害】
クマネズミの被害で、1番ストレスになってしまうのが騒音です。人が寝静まった夜遅くに天井を走りまわり、騒音で充分な睡眠がとれなくなってしまうおそれがあります。これが毎晩となってしまうと私生活に大きく影響してしまいます。
また、走る音だけでなく自宅の柱をかじる音などもあります。常に物音を聞くことになるため、精神的に参ってしまう人も多いそうです。
【衛生被害】
クマネズミが自宅に侵入することで、自宅の衛生環境は最悪になってしまいます。そもそも、外から侵入してくるクマネズミは雑菌にまみれです。そんな体で家の中を歩きまわられると、どれだけキレイにしても家が汚れてしまいます。
また、クマネズミは歩きながら排泄をするため、いろんな所に糞がある可能性があります。糞尿をそのままにしてしまうと、自宅の床や天井が腐ってしまうため、衛生面での被害も大きいです。
【建付け被害】
雑食性のクマネズミは、形あるものであればなんでもかじってしまいます。また、コンセントのコードなどのもかじってしまうため、火災につながってしまう危険もあるのです。
それ以外にも住宅の柱や壁をかじるので、建付けにも影響が出てしまいます。
クマネズミによる被害は、とても大きなものです。クマネズミの被害を少しでも抑えるためにも、クマネズミの駆除や対策方法を覚えておくと、今後ネズミ被害にあっても対応できるかもしれません。
▼巷で噂のスーパーラットもクマネズミ!
ネズミがいると発覚して、殺鼠剤をつかう人は多いのではないでしょうか。しかし、殺鼠剤が効かない「スーパーラット」というネズミが増えているのです。
スーパーラットは、殺鼠剤だけでなく、毒餌を食べても1か月以上生き延びることも確認されています。
スーパーラットの正体は、クマネズミが進化したものです。ハツカネズミやドブネズミにくらべて身体能力を生命力も高いクマネズミは、警戒心もあるので通常では駆除が難しいといわれています。
クマネズミを駆除したくても、スーパーラットの場合、駆除がさらに困難になっています。スーパーラットを増やさないためにも、クマネズミがいると発覚した際は、早めに対策することがおすすめです。
▼まとめ
自宅でもできるクマネズミの駆除は、ネズミ専用の粘着シート、バネ式ネズミ捕り、捕獲かごがあります。捕獲用の罠を仕掛ける場合は、クマネズミの住処付近に仕掛けるのが得策ですが、処理する際は、クマネズミに触れることになります。
また、毒餌をつかった駆除の場合は、いつ死んでしまうかわかりません。気づかないうちに死んでいて、腐敗してしまっていると衛生環境にもよくありません。スーパーラットにいたっては、毒餌や殺鼠剤は効果がうすいです。
クマネズミの駆除が自分では難しい場合、業者に駆除を依頼しましょう。クマネズミの駆除を業者に任せることで、クマネズミの駆除、対策をおこなってくれます。自宅にネズミがいると知った際は、早めに業者へお問い合わせください。
害獣駆除の関連記事
今ならすぐにご対応出来ます!|現在、お電話が繋がりやすくなっております。
メールで無料相談※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。